【マイベスト温泉】私が最も自然の力を感じた温泉３選

はじめに
地獄温泉　青風荘【熊本県】
入之波（しおのは）温泉山鳩湯【奈良県】
白浜温泉　崎の湯【和歌山県】
参照元一覧

はじめに

こちらの記事で紹介する温泉が向いていると思われる方は以下のとおりです。一方、この逆に該当する方には向いていない温泉である可能性が高いためご注意ください。

雄大な自然を楽しむことが好きな方
車やバイク、自転車での移動が苦にならない方
濁り湯など、温泉ならではの特徴が強く出ている温泉が好きな方
田舎の温泉宿特有の交通アクセスや宿泊時の利便性の悪さが気にならない方

また、本サイトの温泉紹介のスタンスは以下のとおりです。

基本的に「源泉かけ流し」、「かけ流し」の温泉を中心に紹介しています
加温加水、消毒ありの温泉も含めて紹介します
源泉かけ流しの温泉を楽しんでいただくきっかけをより多くの読者の方に提供することを目的としています

※管理人のプロフィールや本サイトについて、さらに興味がある方はこちらをご覧ください。

地獄温泉　青風荘【熊本県】

「地獄温泉　青風荘」さんは、熊本県阿蘇郡南阿蘇村に位置する歴史ある温泉旅館です。

熊本地震とその後の大雨で被災し、長く休業を余儀なくされておられ、営業再開後もコロナ禍に見舞われるという非常に苦労続きの温泉旅館ですが、経営者の方のご努力と全国のファンの皆さんからの資金的な面も含めた応援で見事復活されています。

私が訪問したのは復活後かつコロナ明けの2023年でしたが、長らく行きたくても行けなかったということもあり、近年でも特に訪問時の感動が大きかった温泉です。

自然湧出

特に湯舟の足元からお湯が自噴している温泉は全国的にも珍しく、最も新鮮なお湯に浸かることができるため、その豊富な湯量も相まって温泉パワーを強力に感じることができました。

南阿蘇の雄大な自然

地獄温泉は南阿蘇の烏帽子岳中腹、標高約７５０ｍのところにあり、宿の背後の山肌からは湯煙が立ちのぼっており、敷地内にはお湯が小さな川のように流れています。いわゆる硫化水素のにおいも私が行った時はほんのりとしており、火山や台地の力をお湯以外からも感じられる自然環境でした。

温泉の泉質

温泉の泉質は「すずめの湯」が単純酸性硫黄温泉で、「元の湯」、「たまごの湯」が単純酸性温泉です。ともに殺菌力が高く慢性皮膚病に効果があると言われている泉質のお湯です（ただし、一方で刺激の強い泉質でもあるので、乾燥肌や敏感肌の方等はあらかじめ宿の方や専門家の方からアドバイスをいただかれることをお勧めします）。

入之波（しおのは）温泉山鳩湯【奈良県】

之波（しおのは）温泉山鳩湯さんは、毎分500リットルもの圧倒的な量の源泉と時間の経過とともに無色透明から黄金色へと変化するお湯が特徴的な、奥吉野の自然に囲まれた知る人ぞ知る温泉施設です（宿泊も可能）。

圧倒的な湯量と黄金色の析出物

大浴場の湯舟は総杉丸太造りであり、所謂、木風呂なのですが、源泉の圧倒的な量と温泉成分の濃さにより、一見木風呂であることが分からないレベルの黄金色の析出物が湯舟に付着しています。湯舟にこのレベルの析出物が付着する温泉は極めて珍しく、人工的には再現できない、まさに自然の恵みという言葉がしっくりくる温泉です。

ダム湖を一望できる開放的な露天風呂

大迫ダム湖を一望できる露天風呂があり、周辺の吉野杉の森も相まって、非常に高い解放感を味わうことができます。都市部から離れていることも影響してか、個人的には非常に新鮮な空気を感じることができました。

地元の新鮮な食材を活かした山の味覚

お料理は新鮮な川魚や山菜、ジビエがふんだんに使用されており、鴨鍋、南朝鍋、鹿鍋、猪鍋といった鍋料理と、山菜釜飯、鴨釜飯、あまご釜飯、小鮎釜飯などの釜飯が代表的なメニューとなっています。筆者は山菜釜飯をいただきましたが、非常に味付けも素材そのものの味も非常に美味しく、料理からも自然のパワーをいただき、内側からも体が浄化されていくような感覚を覚えました。

筆者は山菜釜飯をいただきましたが、非常に味付けも素材そのものの味も非常に美味しく、料理からも自然のパワーをいただき、内側からも体が浄化されていくような感覚を覚えました。

温泉の泉質

温泉の泉質は、ナトリウム－炭酸水素塩・塩化物泉で、加水なしの源泉100%かけ流しで提供されています。湯舟の析出物の圧倒的な量からもわかるとおり、極めて成分が濃厚であり、ぬるめの温度ながら入浴した後は体のポカポカが長く続くことと思います。

白浜温泉　崎の湯【和歌山県】

道後・有馬と並んで日本最古の三湯の一つである白浜温泉にある「崎の湯」は、白浜温泉の外湯の中でも特に特徴的な白良浜から徒歩約15分という好立地にある温泉です。

太平洋を一望できる絶景ロケーション

岩造りの露天風呂に浸かりながら眺める太平洋はまさに絶景であり、波の音も相まって非常に高い特別感を得ることができます。さらに、硫化水素の香りもほんのりしており、視覚、聴覚、嗅覚で自然と温泉の素晴らしさを感じることができます。

真のインフィニティ温泉？

温泉やおふろのお湯が、海や湖、周辺の自然と溶け込み、一体感を得られるような絶景温泉を「インフィニティ温泉」と呼ぶことがありますが、本ブログに協力いただいているモガミさんによると、男湯は潮位が高めの時には実際に波（海水）が湯舟の中に入ってくることがあるとのこと。本当の意味で海と温泉が一体になる瞬間がある「真のインフィニティ温泉」といえる温泉です。