管理人の湯めぐりウサギです。
世の中には食事マナーなど様々な場面でマナーというものが求められます。今回は、温泉に入浴する際のマナーについて、基本的ではあるものの意外と知らない方が多いマナー、そして、ややマニアックではあるものの特に地域の方が主に利用する公衆浴場タイプの温泉に行く場合は押さえておいた方がいいマナーを厳選して紹介します。
基本編
温泉にタオルや髪を浸けない
タオルや髪は、基本的に衛生的でないものと見なされます。タオルは入浴中は頭の上に置くか、浴室内のお湯にふれない位置に置くように、髪は結んでお湯に浸からないようにしましょう。
かかり湯は必ず行う
お湯は皆で共有するものなので、脱衣後、体の汚れを落とさないまま湯舟に浸かるのはマナー違反です。
かかり湯は体を温泉に慣らすうえでも有効ですし、周りの人に体が清潔な状態であることをアピールするという意味でも、実際に体が清潔な状態か不潔な状態かに関わらず、温泉に入る前は必ずかかり湯で体の汚れを洗い流しましょう。
脱衣所に行く前に体の水を拭き取る
体を拭かずに脱衣所に入ると、床がびしょ濡れになり、転倒のリスクを高めるなど、後から来る人に迷惑をかけてしまいます。浴室から出る際は、必ずタオルで全身の水分を軽く拭き取りましょう。
加水による温度調整をする際は周辺の人の許可を得る
温泉によってはお湯や水を加えることで温度を調節できるようになっていますが、人によって丁度良い温度は全く異なりますし、加えるのが水道水の場合は温泉の泉質にも影響を与えることになります。加水の際は必ず先客に声をかけ、許可を得るようにしましょう。
入浴順を守り、特定の場所を長時間占領しない
数人しか入ることができない湯舟や絶景ポイントは当然のこととして、何の変哲もない場所であっても実は誰かにとってのお気に入りポイントであったりするので、特定の場所に長時間陣取ることは控えましょう。また、数人しか入ることができない湯舟や絶景ポイントは、自分が来る前から周辺の湯舟などで順番待ちをしている方がいるケースがあるため、空いた後は自分より先に入浴している方がその湯舟に向かう様子が無いか確認してから移動しましょう。
タオルや洗剤が無い場合は持参する
洗剤については設置されているのが当たり前になりつつありますが、地方には洗剤常備でない温泉も多数あります。タオルなどを忘れると先述のマナーにも影響がありますので、そういった施設を利用する可能性がある場合は、事前に確認するか、タオル・洗剤を持ち歩くようにしましょう。
ちなみに、個人的な経験になりますが、一緒に入浴した知人が施設のものだと思って他のお客さんの洗剤を使ってしまい、ひどく怒られたことも実際ありましたので、くれぐれもご注意ください。
応用編
真っ先に湯口付近に行かない
温泉の湯舟において最も贅沢な場所はどこか。
それは、最も新鮮なお湯が多い湯口付近です。
温泉によっては、湯舟の中に暗黙の待ち列が形成されており、自分よりも前から湯口付近が開くのを待っているお客さんがいたというケースがあるので、周辺の状況を確認せず、真っ先に湯口付近に行くというのは避けましょう。
周りのお客さんに挨拶をする
特に地域の方々が多く使ってるタイプの温泉では、利用者同士で挨拶をする文化があり、これを忘れるとマナー違反になってしますケースがあります。「こんにちは、失礼します」、「お先でした」程度のあいさつで大丈夫なので、忘れず挨拶した方がお互い気持ちよく過ごせることでしょう。
浴槽のふちに腰掛けない
これは別府温泉のローカルルールとして有名なのですが、浴槽のふちは入浴時人の頭がくる位置であり、他のお客さんに不潔な印象を与えてしまうため、マナー違反と見なされることがあります。
入浴中の方の出入りの邪魔になってしまうこともあるため、他の地域でも基本的に避けるようにしましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
マナーというものは基本的には家庭・学校・職場で誰かに教えてもらい学ぶものですが、温泉の入浴マナーに限っては、銭湯の数は激減し、家族旅行の際も大浴場が無いタイプの宿に宿泊されるケースが増えていることが影響してか、意外と知らない方が多くいる印象を受けます。
マナー違反は、ホテル・旅館・スーパー銭湯などの環境客向けの温泉であればまだしも、地域の方が多く使われている公衆浴場のような温泉の場合は特に悪目立ちしてトラブルに発展することもありますので、この記事によって、悪気なくNG行動をしてトラブルに巻き込まれる方が僅かでも少なくなればと願っています。
また、マナー違反を見かけた方も、最初はやさしく注意するなど、お互いが折角の温泉で不快になることがないよう行動していただけると嬉しいです。
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